こんにちは。よろずです。
投資に関係ないようで、非常に重要な思考プロセスの話です。
よろずは古き良き時代のバリバリの社畜的な育ち方をしました。今のご時世であればパワハラで労基署に即駆け込まれるような状況でした。当時は辛かったですが、あの扱きが合ったからこそ今現在、頭脳労働で社会を生き残れていると実感します。
その頃に鍛えられたのは「気合」や「根性」の類いではありません。どの職場、業種でも通用可能な「仕事の仕方」でした。相反しているように感じますが、ブレイクスルーと失敗しない為の維持管理手法です。統計学的に言い表すと、ブレイクスルーはx̄ を向上させる事/維持管理はσの範囲を小さくする事です。
いわゆるTQM(total quality management)で、これについて語り出すと非常に長くなるので、投資活動におけるPDCAとSDCAについて説明してみようと思います
PDCAとは?
これはご存知の方が多いのではないでしょうか。Plan-Do-Check-Actionの頭文字を集めた単語ですね。
各々以下の意味合いです
- Plan:計画
目標を定め、その達成に必要な計画を立案 - Do:実行
計画を愚直に実行する - Check:評価
目標に対する結果/進捗を評価し、計画修正 - Action:処置、改善
修正した計画に基づいて、処置を行う。
上記のサイクルを回しながら、改善を行う事を意味します。課題設定型の問題解決手法の一つですね。投資活動に合わせて表現を見直してみましょう。
投資活動においては?
- Plan:目標利回りや目標達成可能なポートフォリオの立案
- Do:投資活動の実行
- Check:トータルリターンや資産額の達成状況確認
及びポートフォリオ/投資対象の見直し。
リバランスなど。 - Action:新たなる投資方針に基づいて実行する
概ね上記のイメージでしょう。個別株でもインデックス投資でもやる事は同じです。決算なんかはCheckに相当しますね。個別株をやられている方は4半期ごとにPDCAサイクルを回せる事になります。別にもっと細かい日程でやっても判断できる材料があれば問題はありません。
SDCAとは?そっくりだけど…
一方、SDCAは一文字変わって、PlanがStandardizeに変わります
- Standardize:標準化
いつでも誰でも同じ手法で作業や業務を行える仕組みを作る。 - Do-Check-Actionは同じです。
投資活動においては?
- Standardize:機会的に実行できる投資ルールの策定
このように表現できるでしょう。いくら良いポートフォリオや投資方針を掲げた所で、粛々と実行出来なければ安定したパフォーマンスが出せないという事です。個別株における損切りなんかは分かりやすい例ですね。8%下落で損きりすると決めていたのに、切れずに塩漬け50%超下落のクズ株になってしまった…なんて経験は誰にでもあるのではないでしょうか?
PDCAとSDCAの両輪を回す
品質管理においてはPDCAを用いた改善/問題解決とSDCAを用いて改善した内容の定着化/標準化を目指します。この二つがうまく回っている状態で、良いプロセスが維持管理されていると判断します。
あなたの職場で過去に誰かが改善したはずなのに、いつのまにか後戻りしてしまっていた経験はありませんか?企業活動におけるSDCAは意外と生き字引のような方がどこかにいて、元の状態に復旧できたりします。複数人でやっているから気づきも早いし、冷静かつ合理的な判断で出来るんですね。それが出来ないと某製鉄メーカーや某自動車メーカーのように品質規格の未達、法規違反が常態化してしまいます。
いまは個人で様々な手法の投資活動がやれる時代です。独りで判断するからこそ合理的かつ冷静な判断が出来ずに、せっかく良い手法を立案した所で意味を成さない事になります。
で、どうする?
よろずの場合は以下にしています。
- PDCA:投資手法はインデックス投資(基本はS&P500関係)
→既に成功例が世に情報として無数に存在。「思考停止」と呼ばれるが何の問題もない。よろずはサラリーマンなので時間がない。基本メンテナンスフリーで大概のアクティブファンドの成績を上回るなんで夢のような商品としか言いようがない。 - SDCA:機械的な積立投資しかやらない(ドルコスト平均法)
→タイミング投資なんてやりません。やれません。こちらは素人投資家です。買ったら下がって、売ったら上がるもんです。上昇余地があるにも関わらず高値圏だからと買わずに、その恩恵に預かれないのが目に見えています。
TQMについて語ってきて、結局それか。と思われた方も多いでしょう。それだけサラリーマンという属性の投資家に最適化/完成されているという事だと理解しています。大事なのは、その手法を選ぶ際にどのように思考し、選択したかでしょう。でなければ、割とすぐに高配当個別株投資あたりに鞍替えする事になります。
投資の世界も様々な手法が流行り廃りを今後も繰り返す事でしょうし、その都度無駄に乗り換えて損をする事は避けたいものです。
いつも応援ありがとうございます!
今日の記事はパッと見、投資っぽくないからアクセス少ないだろうな…。